理事長室に戻ると、香月はげっそりしていた。



美「大丈夫?」



香「理事長…仕事…ためすぎっ…」



うん。私もそれはずっと思ってた。



愛「美月はソファで横になってろよー!」



美「はい。…ゴホッ…」



さっきよりはマシになったけど、風邪はそんな簡単に治るもんじゃないみたい。



愛斗さんのパソコンの音と、香月の判子を押す音が耳に残る。…その音を聞きながら私の意識は夢へと落ちていった。