しばらく行くと明るい通りに出ました。

「らっしゃい、らっしゃい。安いよ安いよ」
おばさんの声とにぎやかなざわめきが聞こえてきました。
「激安」と書いた紙がここかしこに貼ってあります。
いろんな食料品が山のように並べられ、人(動物?)がたくさん集まっています。
「らっしゃい、らっしゃい。安いよ安いよ」
おばさんと思ったのはエプロンをしたタヌキでした。
でもそれは大した問題ではありません(ほんまに?)。
アリスは時々おつかいに行くので確信を持って言いました。
「おばさん、そんなに安くないんじゃないの?」
これがアリスにとっては問題だったのです!