ひとつ決めた






私は4月の始業式で先生に私の『決断』を話すと。





私の『決断』




それはもう、お察しの通り…










『部活を辞める事』





復帰したら何かいい事だってあるかもしれない。




でも、こんなに辛い思いをして、本当に何かいいことがあるのかな






友達だっているよ





でも奇数なんだよ




絶対に私が一人になるの



言ったでしょ?



私は精神的にも弱いって。




私は1人じゃ何も出来ない




もう一人になるのは嫌なの



もう余り物になるのは嫌なの




そんな事を考えた時、ふと中学時代の部活が蘇った




中学の時の同学年メンバーは10人だったけど、一人辞めて9人になった



その中で一人は余ったんだ



他の皆はダブルスを組んでるのに、その子はシングルス




何をするにも、ほとんどその子が余った




でも、私も他の皆もその子が大好きで仲が良かったから、何も考えていなかった





その子だって普通だった




でも、今考えると、本当は少し寂しかったんじゃないかなって思った





恐らく、高校の同級生メンバーは私と完璧に打ち解けていると思っているのかもしれない





私だって、打ち解けていないわけではなかった




ただ、少し居ずらかった。

寂しかった。






もう1人いたら辞めないって決断になったかもしれない





けど、辛かったから。




辞めるって決断になれてよかった






上手く話せるかな



ちゃんと辞められるかな



辞めたら本当の幸せが来るのかな…





私は宿題に追われ、心の準備が出来ないまま始業式を迎えた