家に戻ったあたしは初音と真弥に犬に効果があった事を報告した。


いよいよ惚れ薬は本物かもしれないということで、2人ともすごく興奮した返事をしてくれた。


あたしは寝る時間になっても惚れ薬のことが気になってなかなか寝付くことができなかった。


これがあればあたしは航の彼女になれるのだ。


そう思うと、眠っている場合なんかじゃなかった。


次々と浮かんでくる楽しい想像に心は踊る。


航と付き合う事ができたら、あたしはきっと世界一幸せになれるだろう。


そう信じて疑わなかった。