ケータイ小説 野いちご

彼氏売買所


他の子に見られたら恥ずかしいからと嘘をつき、晴に先に帰ってもらいあたしはその後にA組を出た。


さっきの人影は一体誰だったんだろう。


そう思い、廊下を確認する。


もうほとんどの生徒が帰っていて、学校内に残っているのは部活動をしている生徒だけになっている。


あたしは女子トイレの前まで来て、立ち止まった。


ほのかに感じた甘い香り。


「立ち聞きなんて趣味悪いよ」


女子トイレのドアは開けず、少し大きな声でそう言った。

< 91/ 281 >