ケータイ小説 野いちご

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彼氏売買所

彼氏

とにかく彼氏を作らない事にはバイトもできないと言う事で、あたしは1人校門をくぐっていた。


さっき振ったばかりの隼人がまだここにいるとも思えなかったけれど。


そう思いながら歩いていると、前方から今一番会いたくない相手が歩いてくるのが見えて、思わず足を止めてしまった。


同じクラスの尾崎啓太郎だ。


教室の椅子からいつも半分はみ出している大きな体に、油っぽい汗。


天然パーマはまるでおばさんパーマのようにチリチリで、顔にはニキビができている。


咄嗟にどこかに隠れようかと思ったが、隠れるような場所が見つからず啓太郎はどんどん近づいてくる。


啓太郎の机の近くを通るだけで加齢臭に似た匂いがするので、その机に近づくことさえ嫌だった。

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