喫茶店スペースで軽食を取ったあたしたちは地下室へ移動して来ていた。


この前と同じようにスーツ姿の男が2人、仁王立ちしている。


地下室の雰囲気に男2人はたじろういている様子だ。


「ここから先はカップル専用となります」


男がお決まりのセリフを言う。


真由と真由の彼氏が自分たちはカップルであることをアピールする。


「俺と愛も、カップルだよ」


すると晴が負けじとそう言い出した。


「そうだよね、晴」


あたしは頷いて晴の腕に自分の腕を絡めた。


隼人の時よりもガッシリとした二の腕をしている。


「わかりました。それでは男性だけ奥の部屋へどうぞ」