ケータイ小説 野いちご

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彼氏売買所

告白

梅雨開け前の校舎裏はジメジメとした湿気が肌にまとわりついてくる。


蒸し暑さと、昨日ふった雨の香り。


空を見上げると今日もこれから一雨振りそうな気配がしている。


授業中の教室内からは遠くに見えていた黒い雨雲は、今はすぐ近くまで迫ってきていた。


あたしは赤い傘を見おろしてひとまず安堵した。


こんな事もあろうかと、ここ最近は傘を持参してきているのだ。


しかし、校舎裏の地面はコンクリートで固められておらず、さっきからローファーが汚れるのではないかと気になって仕方がない。


水たまりはできていないけれど、土の地面は多少ぬかるんでいる。


「愛ちゃん、聞いてる?」


その声にあたしはため息と共に顔を上げた。

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