その日の放課後。


私は黒龍の倉庫に向かった。


「彩羽さん!!」


倉庫に足を踏み入れたら、下っ端たちが私を取り囲んだ。


「俺と連絡先交換してください!」


「俺とも!」


あれ、私かなりの人気者?


いつか使えるかもしれない。


美人って便利だよね。


「ごめん、スマホ家に置いてきちゃった」


嘘だけどね。


「また今度でいい?」


今日は渚に用があってここに来た。


だから下っ端たちに構ってる暇ないんだよね。


「ホントごめんね??」