今日は火曜日。
茅野くんとの委員会の日。


1週間が長く感じた。
早く早く、火曜日にならないかなって。
指折り数えて待った。
遠足前の小学生みたいに待った。


きっと先週の約束、みたいなもののおかげ。
目を見て話す、かあ。
できるかな、頑張らないと。


あの時の笑顔を思い出して、頬が緩む。
かっこよかったなあ、あの時の茅野くん。
きらきらって輝いてて。
まるで、王子様みたいだった。
今日もみられるかな、私だけが知ってる茅野くん。


放課後、図書室に向かうため階段を下りる。
階段を降りきって図書室がある方の角を曲がろうとすると。
大きな声で話す女子の声が聞こえてきた。
この声確か同じクラスの茅野くんと一緒にいる……。


「今日茅野委員会なんだよね~。」


「マジか、部活姿見れない感じ?」


「あれ見るために毎日残ってるのに。」


茅野くんの部活姿……。
私見たことないかも。
……見てみたいな。


「っていうかさ、委員会ってなんだっけ?」