次の日


結局全然眠れなくて目覚ましの音が鳴る。


あー、会いたくない。
願わくば昨日のことが全部夢でありますように。


そう思いながら駅へと行くと………


「………あ……。」
やっぱり橋本くんがホームにいた。


そして私に気づくと、爽やかな笑みで
「おはよう、中山さん。」と言った。


良かった……私の好きな彼だ。


やっぱり昨日は夢だったんだと思い込み、橋本くんの元へと歩く。


「おはよう。」


私も笑顔で返すと………
突然橋本くんが近づいてきて私の耳元で囁いた。


「昨日のこと、夢だったとか思ってんの?
夢じゃねぇよバーカ。」


んなっ……!!


彼が私から離れ、悪魔のようにも見える笑顔で私を見ていた。