「あー、今日もすっごくかっこいいなぁ。」
…………朝、まだ数人しかいない教室の窓側に座りある人を眺めていた私。
「千紗(ちさ)、また王子様見てるの?
毎朝懲りないわねぇ。」
「あっ、麻里(まり)!きてたんだ。
つい夢中で気づかなかったや。」
「ったく、そんなに好きなら話せばいいじゃない。同じクラスなのに。」
「そんなの絶対に無理!私が話していい存在の人じゃないから!」
………そう。
私が見ている人は現在登校中で数人の女子に囲まれていて、それほど人気でモテるんだ。
実はその人のことを好きだったりする。