「タオル持ってくるからそこで待ってて。拭いたら洗濯機と風呂貸すし、乾くまでは俺の服着とけばいいから」



予想もしていなかった流れに、鼓動は加速していくばかり。

玄関でひとり待っていたら、すぐにタオルを持って戻ってくる。



「ありがとう……」


受け取るとき、手が触れてまたドキッとしてしまった。


「じゃあ俺そこの部屋いるから、終わったら勝手に入ってきて」



そう言ってそそくさと背を向けようとする。



「あの、待って……っ」



なぜか無意識に引き止めてしまった。


振り向く中島くん。


「なに?」

じっと見つめてくる。


セリフとか、何も考えていなかったけど。

さっきから気持ちが溢れて、どうしようもなくて。