結局、終わったのは8時。
外はもうすっかり真っ暗になっている。
皆、お疲れモードでそそくさと帰って行く。
気づけば生徒会室には灰田くんと私だけになっていた。
「お疲れさま」と小さく声をかけると、同じように返されて。
「上月さんのクラス、電気ついてんね」
視線をたどると、窓からクラス棟の明かりが見えた。
それだけ言うと、ニヤリと笑って私に背を向けた灰田くん。
その笑顔が何を意味しているのか気になったけど、待たせているという焦りが勝ってそのまま生徒会をあとにした。
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