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授業に遅れはしたものの、規則なんてほとんど守られることがないこの不良校。
怒られることはなく、頭を下げながら自分の席についた。
隣がいないので気が散ることもなく、ゆったりとした気分で授業を受けて。
ときどき中島くんのぐったりとした顔が目に浮かんで、大丈夫かなと心配になる。
……昼休みになったら迎えに来てって。
午後からはまた、授業に戻るつもりなんだろうか。
あれだけ熱があるなら、絶対帰ったほうがいいのに。
ぼうっと考えていたら、いつのまにか授業は終わり。
「ねえ、やっぱり中島くんと付き合ってる?」
私の席に来るなり声を落として話しかけてくるミカちゃん。
「やっぱりって何……違うよ」
「手繋いでたじゃん」
「あれは、あっちが勝手に、」
「へぇ〜けっこう積極的なんだね中島くん」
私の言うことなんか無視で、勝手に話を進める。