「しかし、中々お客さんが来ないなぁ」
「そうですね、雪菜さん。」
「そうだ、雪城くん!宣伝してくれないか」
「とは言われてもですね……何か事件を解決しないとポスターのネタになりませんし」
「むむむ……困ったな。」
日本の首都東京で私はひとり頭を抱えていた。
助手の雪城花菜と共に念願の自身の探偵事務所を設立することができた。が一向にお客さんもとい依頼者が来ない。
このままじゃ設立してそうそう潰れるかもなぁ
「むむむ、、、雪菜さんどうしましょう。」
「ま、まぁ?依頼が来ないのも平和のうちって言うし?」
「明らかに動揺してますよね。」
はぁ、本当にどうしたものか。
ガチャ、、ん?私の聞き間違えじゃなければドアの開く音が聞こえたぞ?
「あのぉ〜」
「待ってましたァ!で、どうされました?」
「お茶をどうぞ」
「ありがとうございます」
「ごほんっ……お名前は?」
初めての依頼者!!!来たァ
「安藤かなえって言います。」
「かなえさん。今日はどうされました?」
「えっと、非常に言いづらいのですが、私の家の隣は墓場でして、、」
それは、まぁ
「それは私は別に大丈夫なのですが、実は最近、その墓場にお化けが出るとか、噂がありまして。」
「お化けが?」
「おばけと言いますか、幽霊です。真夜中、白い服を着た女の子がいて、目が合うと目を光らせるとか。」
なるほど………これはまぁ簡単なことで。とりあえず依頼者の家族構成とか聞かなければ
「それで、オカルト好きだとかいう新井悠之介という方が私の土地を譲ってくれないかってしつこくて。何度も断ってるんですけど」
「それは困りましたねぇ、かなえさんはお子さんいますか?」
「はい、女の子が2人」
「そうですか。では実際に現場に行ってみましょうか」
最初の依頼は簡単ですね。取り敢えず現場を見て"犯人"がどのような動きをして幽霊だと見せかけていたのか調べる必要がありますね。
それでは、探偵天宮雪菜。さっそく推理に取り掛かります!