「おはよう。姫香。」

「お…おはよう。ひ…仁人。」

ここの来て初めてこの家に来て迎える朝。

なんだか、新しいことだらけで緊張するな……。

「え…!?これ、姫香が作ったの!?」

「え…?そうだけど、冷蔵庫のあまりもので作った感じだったけど使って大丈夫だった?」

「おう!全然大丈夫!……。」

すると、仁人はこっちを見て悪戯気に微笑んでいた。

「な…何…?」

「いや!普通にタメ口で話してくれて嬉しいなって思って!」

「そ…そんなこと言ってないで早く食べよう!」

そう言い、私たちは朝食をとった。

仁人と初めて食べる朝食はなんだか変な気分だ。

「どうした?俺の方ばっかり見て自分の全然食べてないぞ?」

「べ…別に!見てません!」

私は、そう言い箸を持ち食べ始めた。

……ん?

私は、この時味が分かっていて美味しかった。

いつもなら、味なんて分かんなかったのに…。

「味が分かる……。」

はっ!!

つい声に出してしまった!!

私は、仁人の方をゆっくり見ると普通に食べていた。

良かった、聞かれてないみたいだ……。

そう言い、私は食事を食べ続けた。

「なぁ……、姫香は今日予定あるか?」

「え…?来たばっかりだし予定なんてないけど……?」

「よし!!じゃあ、俺がこの町を紹介してやるよ!!」

と言われ、今日は新しい街の散策をすることになった。