翌朝。

カーテンから差し込む朝日で目覚める。

「うん。治ってる。」

気分もスッキリしているし、体も軽い。

(・・・龍のおかげ・・・かな)

ふふっと自然に笑みがこぼれる。
昨日の龍は、いつもの意地悪な毒舌男じゃなくて。
栄養ドリンクとカフェオレを買ってきてくれて。
家に来てくれて看病してくれて。
帰り際に頭に触れた大きな手を思い出して1人赤くなる。


・・・ピンポーン。

(え?)