シロ結成から3週間────。

「おい、お前こんなのもできねーの?」
「朝からうるさいわね。機械系はダメなのよ。」
「ハッ。すげぇ優秀な奴って誰のことだよ。お前それじゃ、ただのゴリラ女じゃねーか。」

「はぁ~!?苦手な物の1つや2つくらいあるでしょ!」
「あいにく俺にはねーな。」
「むっかつく!クソ男!!」
「いやいや、お前には負けるぜクソ女。」
「・・・オラ、歯ぁ食いしばれや。クソ男が・・・」

「きゃー!澪ちゃん!早まらないでー!」
「澪ちゃん!落ち着いて!大丈夫だよ。龍だって犬、苦手じゃん。」


「・・・ブハッ。ちょ、お前・・・っ!!」

「プッ。ちょっと待って・・・ホント?
・・・あーやばい。もう笑い止まんない・・・ダメ・・・死ぬ・・・」
「龍くん。意外と可愛いんだね・・・ふふっ。」
「華まで笑っちゃってんじゃん!あーダメ、涙出てきた・・・」

「しまった・・・りゅ、龍!!ごめんって!」
「竜也・・・お前、歯ぁ食いしばれ・・・」
「ぎゃー!!お願い!許してー!!」


朝から一際騒がしい刑事課の一室。
部屋の扉には、虎の直筆で
(特別捜査チーム 白)
と張り紙が・・・。