ケータイ小説 野いちご

【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。

第1章◇終わりと始まり
「一番に聴かせて」







「行ってきます」


聞こえるか聞こえないかのボリュームで、リビングにいる親に声をかけて、家を出る。

駅前にある中古のCDショップに行くから、大きな斜め掛けバッグを提げて。


そこのCDショップは、私の行きつけだ。

レアなCDを手に入れることができるため、中学の頃から、学校帰りに寄ったりもしていた。


今日も掘り出し物が見つかるといいな、と、そんなことを考えながら眩しい日差しのもとを歩く。


日曜日だということもあり、駅前に近くなればなるほど人が多くなってくる。


人混みが大嫌いな私は、つい眉をひそめてしまう。


だけど、いつもよりも明らかに混んでいる。

それにやたらと女子が多いのは、なんでだろうか。


そんなことを考えながら足を速めようとした時、混んでいる原因がひとつの人だかりだということに気づいた。


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