「本当に何もないんだろうな??」


「はい。何もないです。お騒がせしました」


 二人で頭を下げ、担任の元を後にする。


「でさ、何時に来ればイイ??」


 おま………っ!!
 少しは反省してるフリくらいしろよ!!!


「来るなら見回りは終わってからだろ。つーか、オマエ、陸と話したのかよ??」


「タイミング掴めなくてまだ話してない。でも、陸からLINEきた」


 ポケットからスマホを取り出し、俺に陸からのLINEを見せてくれた。


“明日の自由行動のとき、時間作って“


 たったコレだけ。
 証拠が残る事を恐れる陸は、余計なLINEはしてこない。


 でも、コレも十分な証拠になる。


「間違ってそのLINE消すんじゃねぇぞ」