「結弦、今日の夜林田んち集まるけどお前も来いよ」

「今日はパス」



友達である伊佐美の誘いを断り足早に帰り道を歩く。
今日は木曜日。夜に予定なんて入れたらあそこに行けなくなってしまう。



あの日、大雨の中俺のところに来てくれた泉。

あれ以来、月曜日と木曜日は決まって公園で落ち合うようになっていた。



話す内容はいつも洋画、洋楽の話や本や美術と趣向が似ている。



ラインを開くと彼女の千代からラインが来ていた。



【今日イガんちいっていい?】



今日は誘いが多いな。

申し訳ない気持ちはあったが、ごめんと返した。