帰宅してから啓介の告白が頭の中から離れない。

大きく溜息をついた。


だめだ。なっちゃんに相談しよう。




「お待たせ」

「なっちゃん〜!!!」



なっちゃんが来るなり思い切り抱きついた。



「どうしたのよ」

「急にごめんね。実は……啓介に告白された…」

「うっそ!?とうとう言ったのね…」



とうとうって…



「なっちゃん知ってたの!?」

「見てたら分かるわよ」

「うそー……私びっくりしちゃって…しすぎちゃって…どうしたらいいか分からなくて」

「付き合ってみたらいいじゃん」

「…付き合うってよくわかんないんだもん。それに啓介は、家族同然なんだよ。ずっと一緒にいたしお母さん同士も知りあいで…それが今更彼氏なんて…」

「一緒にいて安心する人」

「え?」

「私はそれが恋だと思ってる」



前もそんなこと言ってた。

そういえば啓介は、それが私だって。
あの時私はそれを家族みたいな存在だからって解釈したけど、あれはそういう意味だったのかもしれない。

私にとっても啓介は、一番安心する存在だ。


それが、恋なの…?



「啓介と一緒にいると楽しいし、落ち着く…。それが本当に恋だというなら私は…」

「大丈夫よ。あんた達なら絶対うまくいくもの」



その言葉を聞いて頷いた。