球技大会当日。



「紫音の体操服のサイズでかくない?」



「みんな言うんだよ…。Sサイズでいいと思ってたら私、XSらしくて」



「ふふっ、小さいのね、可愛い」



「今、バカにした!?」



いつの間にか、クラスでも帰りでも放課後でも、お昼でも、この三人でいることが多くなっていた。

まるで違うグループにいたのに元グループより居心地がいいと感じているのは私だけかもしれないけど、今はこのグループに甘えていたい。



「声大きいのに体小さいもんね」



「ナツメ君…」



土日を挟んだものの、私が一方的に八つ当たりをしてから初めてしっかり目が合った。

ナツメ君はいつものように私をからかってくる。



「ひっどぉ!紫音は全てが小さいんだよー」



「フォローしつつ私を傷つけないでぇ」