終……!!

何処にいるの!?まさか、もう帰ったなんて言わないよね!?

私は、教室に着くと終の鞄が置いてあったのでまだ、学校にいるのだと思い必死に学校中を走り回った。

「本当に何処にいるの!?」

そういえば、終の大好きなあの場所をまだ見てない!

私は、階段を駆け上った。

伝えないと……!

待たせてごめんねって…。

それから、好きだよって……。

だからーーーーー。

「終!!」

私は、扉を強く開けたその先には終が立っていた。

「なんだよ……。もう帰ったんじゃないのか?」

いつも通り、何もないような顔をして私はずっと……。待たせてたんだ。

「あのね…。終に伝えたいことがあるの。」

「ん?なんだ?突然……。」

私は、終の方に向かって駆け寄り、ネクタイを掴んで唇にキスをした。

「好き……。」

私は、手が震えていた。

でも、これだけは伝えなきゃ!!

「あのね…。私、前から終の事が好きだったみたいで……!それをね、霧が分からせてくれたの!だ

から伝えなきゃって。ずっと待たせてごめんね……!」

私は、勇気を振り絞って最後まで言った。

「だから、私と付き合ってください!」