おねぇちゃんが
神崎家の養子になって数ヶ月が経った。


「朱音って本当になんでも出来るな…。」


「ありがと、紘にぃ。」


既に神崎家の名に恥じない位の娘になっていた。

お披露目のパーティーで大人達に
作り笑いを見せているのを見て辛くなる。


『無理してるのバレバレだよぉ…ッ…。』


おねぇちゃんは自分の事が嫌いだった。

それは、朱い瞳が気味悪がられてたから。