タタタタタタタタ
ガラッ
「あ、あぶねえもう少しで遅刻するところだった・・・」
「海人が無駄話してるからだろう!」
「いやいや!お前の為に言ったんだよ!無駄話じゃないだろう!」
「おい!あんたら朝から騒がしいな〜」
「あ、璃湖さん!おはよう〜」
海人みたいなヤンキーぽいこの女子は星空璃湖(ほしぞりこ)さん、中学からの知り合いで何故かクラス替えしてもクラスが一緒という不思議な縁がある。たまに海人をパシリにしていて海人はどうしても璃湖さんには頭が上がらない。
「よ!璃湖!海に行った以来だな」
「そうね、でもメールとかはしてるけどね」
「確かにそうだな」
「ねぇ、あんたにお願いがあるんだけど明日さぁ新しく出来る売店のスイーツを買ってきてくんない?」
「はぁ?なんで俺に頼むんだよ?自分で買えばいいだろう?」
「海に行った帰りによったファミレスおごったでしょ?そのお礼として買ってきてよ」
「海人達って海に解散したあとファミレスに行ってたんだ」
「あーまぁ確かにあの時は俺が財布忘れたのが原因で奢ってもらったからな・・・しゃあーね買ってくるか」
「お前ら海で解散したあとファミレスに行ってたんだ」
「あー実はさぁ璃湖から相談あるって言われたからちと付き合ったんだよ」
うん?何お前ら付き合ってんの?リア充?
「お前ら付き合ってんのか?」
「べ、別に付き合ってねぇよ!」
「そ、そうよ!」
なんで照れてんの?リア充?ば・・・って危ない危ない
裏の顔が出るとこだった。
キーンコーンカーンコーン
ガラガラ
「皆さん、おはようございます!」
「「おはようございます!」」
「夏休み楽しかったですか?私は久しぶりに友達と同窓会に行ってきました!皆さんはどこに行きましたか?今日はあまり時間が無いので明日教えて欲しいです」
僕達のクラスの先生、柳原先生(やなぎはら)
年齢は多分20代だろう。柳原先生はとてもユニークな先生で面白いジョークでクラスを和やかにしてくれる
とてもやさしい先生、しかし怒ると怖い
「今日は皆さんに朗報です!何と!このクラスに新しい友達がきます!」
「転入生?珍しいな」
この幸葉町はあまり子供は多くなく転入生が来るのはそうそうないのだ。
「では入ってきて下さい〜」
そして入ってきたのはショートヘアーで清楚な女子が来た
「こんにちは!今日からこのクラスに転入します、川村桜(かわむらさくら)です。よろしくお願いします!」
「桜さんはアメリカら来たんですよ!」
アメリカからつまり帰国少女か・・・それにしても喋り方が礼儀正しくて少しお嬢様ぽいく感じるな?親はお金持ちかな?少し可愛いし・・・
でもこの時僕は気づかなかったこの川村桜との出会いが僕の人生を大きく変わることを