ケータイ小説 野いちご

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初恋のうたを、キミにあげる。

変わるための一歩




週明けの月曜日、いつもの待ち合わせ場所である公園前で待っているとリュウくんがやってきた。珍しく舞花ちゃんが最後みたいだ。


「おっす、星夏」

エナメルバッグを肩に掛けて、にやりと笑うリュウくんに手を振る。



「おはよう、リュウくん」

高校に入ってから、どんどんリュウくんの背が伸びていく気がする。

私なんて152センチのまま止まってしまった。昔はあまり変わらない身長だったはずなのに、今では見上げるくらいの身長差になっている。



「放送委員の仕事、大丈夫か?」

「あ、うん……平気」

曲を流すだけなので、思っていたよりも難しいことなんてなかった。

あとは森井くんと相談して流す曲を決めるだけだ。


「森井とは上手くやってる?」

「えっ、うん」

「舞花がすっげー心配してるからさ。けど、優しいんだろ?」

「……うん。優しい、よ」


肩口に掛けた鞄の持ち手をぎゅっと握りしめる。






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