私はいつも、いじめられていた。


いじめをしている連中は今の自分がイケてるとでも思っているのだろうか。


特に反論もしないで無視してきたが流石に耐えられない。


逃げることは負けじゃない。バカと空間を変えるため。


助けられないのも守られないのも人が弱いから。


人は自分のために。


自分は自分のために。


生きているのではないだろうか?



















ゆっくりと瞬きをする。


見慣れた天井…あぁここは私の部屋か…

ゆっくりと病人のように右を向く。

時計をぼんやりと見つめていた。

…!?


「もう7時!?」



(あぁー!?!?これじゃあ、【登校初日に誰よりも早く行くぞ計画】がァァァァ!!!!)

暴れた赤ん坊のように飛び起きて、転げ落ちるようにベットから降りる。そのまま洗面所へと慌ただしく走り…顔を洗おうとして鏡を見ると寝癖がついたボサボサの髪に唖然とした顔があった。

「あなた、飛んだブスね」

自分でも呆れるような荒れ果てた姿に思わず声がこぼれる。
このままだと、元、引きこもり。という事がバレかねない…
鏡の近くの棚に置いてあったコームとゴムを持ち…

「今日から、私は生まれ変わる。誰にも負けない。心を許さない。人を信じない。一人で生きていくんだ!」


っと、決心を決めた。



あのボサボサな髪をコームで解き、超がつくほど、さらさらな髪にした。

自分でも驚くほどサラサラな髪で見とれたほどだ。

そして私は、ゴムで器用に結び美しいツインテールを仕上げた。

だがしかし!ただのツインテールだと何かつまらない。

念願の中学生デビューだというのに工夫がないのは勿体無い!

そこで私はよく、インピタグラムの自撮り投稿で見る,コームで髪を踊らせ

たふんわり的な?ツインテールを完成させた。身だしなみは大体OK。

あとは…


心の準備だ。


走行言っているうちに、

【私立 弥生中等学校】

に着いてしまった。

バスで、約15分 歩いて約36分 チャリで約20分 といったところだろう。

一応、チャリ通は禁止されているが一部の生徒のみ。使用可能らしい…


私は大きく深呼吸をすると一歩。大幅に前へと進んだ。