「この子、気失っちょるしが…なんくるないさーがや?」

私が意識を失って、どれくらい経ったんだろう?

気がついたら、さっきの男たちにぐるりと囲まれていた。

目を覚ましたとたん、もう一度気を失いたいと思ったけれど、

金髪の男に「タンマ タンマ!」と言われて、何とか自分の体勢を立て直す。

そこに居た男は全部で4人。

「さて…この状況、どうしましょうか?」

えらく冷静で、一番言葉の聞き取り易い長身細身のメガネ男。

「とりあえず、やな奴ではなさそーやなぁ?えいしろー。」

金髪のストレートロン毛男。

「でも…このまま放って置くわけんかいも、いかないやっさー。」

茶髪のパーマロン毛にキャップ男。

「とりまマジュン行かやー!腹減って死にそーやっさー!」

強面な巨体男。

……このキャッチフレーズ(?)どう考えても、怪しいんですけど!!

「そうですね…このまま見捨てるわけにはいきませんし…。一緒に来てくださいね。」

近寄ってきた男たちに、警戒心で身を引いたけど、

「このままじゃ、やー飢え死ぬぞ?」

金髪ロン毛男にカマをかけられて(?)、しかたなく同行することとなった。