ケータイ小説 野いちご

赤ずきんの知らないこと

赤ずきんちゃんと狼くんの…



*~*~*

高校生。

それは大人と言うには幼く、子供と言うには抵抗がある三年間を言う。

私は高校2度目の雪を校舎から見ていた。



「て言うか、寒過ぎィ」


そんな事を言いながら、私の机に倒れ込んできたのは、中学から一緒の海野美音-ウミノミネ-ちゃん。

明るく、いつもオシャレで軽音部のボーカルをやる程、綺麗な声の持ち主。


「美音ちゃん、本当に寒がりだよね~。
とりあえずスカート短くしたのを直せば?」


「いーや、可愛くないじゃん!」


机にバンッと両手を突き上体を起こしながら、そう断言した。

それを諌めるようにこう言う。


「美音ちゃん可愛い格好しなくても可愛いのに~」


「いやいやいや…、
優衣に言われてもねー」


「えー、何で?」


「だって、男子からだけじゃなくて、
女子人気も高い!何より、可愛い!!!」


ジェスチャー付きで、私が可愛いと叫んでいる友人を見るのは何百回目だろう。

エキサイトしている美音ちゃんに声を掛けた。


「美音ちゃん、大声だよー」


「大声にもなるわよ!」


私、赤月優衣-アカヅキユイ-は授業前にこうして友達と話す事が好き。



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