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大学3年生のクリスマス。



イブの夜を南家で瀬那ファミリーと一緒に過ごした私は、瀬那のお母さんの手作りケーキに感嘆の声を上げたり、チキンを頬張ったり、大きくなった奈楠さんのお腹を撫でたり、とっても楽しい時間を過ごした。


もちろん夜は瀬那のベッドで、これでもかってくらい瀬那にくっついて眠った。


朝起きたらこっそり用意してたクリスマスプレゼントを瀬那に渡してサプライズしよう!って決めてたのに、



それなのに。


次の日、私が起きると枕元に小さな紙袋が置かれていて。


「瀬那!私にもサンタさんが来た!」


なんて、瀬那からの粋なサプライズに先を越された!とか思いながらもキャッキャウフフとはしゃいでいた私。