閑散とした屋上に、私はいる。



血のついた机や椅子があたりに転がり、お世辞にもキレイだなんて言えないこの屋上。


きっと、私や〝彼ら〟以外の人がここに来たら、漂う不穏な空気に震えることだろう。



だけど...ここから見る景色は最高。


この学校のトップだけが見られる、究極の風景だから。


そして...私が〝彼ら〟と居られることを実感できるから。



塗装がはげて金属部分が丸出しの手すりを掴めば、ひんやりと冷たい感触。


でも、私には不思議とあたたかいの。



ここが、私の居場所。


たったひとつの、自分が自分でいられる場所...。




だから、私はここを離れない。


私にはここがすべて。




この屋上で、これからも仲間と共に生きる。


それはずっと変わらない。