ケータイ小説 野いちご

君が泣いたら、俺が守ってあげるから。

chapter one
みんな進んでる



並んで歩く帰り道。

久しぶりの、蒼くんとふたりきり。


……ドキドキする。




「美紗と話すの、久しぶりだな」


「うん」



蒼くんがそう言うとおり。

お兄ちゃんのお見舞いの帰り道にふたりきりになることはあったけど、最後はいつだっけ。

お兄ちゃんが亡くなる少し前、冬のすごく寒い日だったような気がする。



「おばさんからは、美紗の様子とか聞いてたんだけどさ」


「うん」



知ってる。

お母さんからは、『今日蒼くんが来て、美紗どう?って聞かれたわよ』って時々言われてたから。

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