「凛太朗が休み!?」
大きな声を出した工藤んの視線の先は、主のいない久我くんの席。
翌日、久我くんは学校を休んだ。
「美紗が復活したと思ったら、凛太朗くんが休みなんて寂しいね。大丈夫かなぁ……」
伊織ちゃんは言葉の通り寂しそうに眉根を下げたけど、工藤くんはあまり心配してない様子。
「昨日ヘンなもんでも食ったんじゃねえの?」
なんて言ってイジるから、ドキッとした。
昨日はうちでご飯を食べたから、その言葉には少し敏感になっちゃうけど。
もっと別の理由だとあたしは確信していた。
青ざめて、うちから飛び出していったこととなんか関係があるって。