ケータイ小説 野いちご

かくれんぼ



森の中、私はただジッと身を潜める。



『ちゃんと隠れてるんだよ。』



そう言われたから。




そんな事言われなくたって、私は隠れるしかないのに。




もうどれぐらいこうしているんだろう。




いつまで経っても探しに来てくれない。



私以外はもう見つかったのかな?




きっとパパもママも、帰りの遅い私を心配してるはず。



何も言わずに遊びに出ちゃったから。



だから早く見つけて欲しいのに。



早くお家に帰らないと。





静まり返った森の中、誰かの足音が近づいてくる。


きっと私を探しに来たのだろう。



私は物音一つ立てずにジッと身を潜める。

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