「疲れたぁ」

私は女性向け人気ファッション雑誌のページを担当しているのだが、最近はあまり上手くいっていない。

「もう仕事はそこまでにして飲みにいかない?」

「美月先輩!」

「な、なによ」

「相談いいですか?」

私は前のめりになり、もう私限界なんですっ!と心の中で叫んだ。

「私、限界なんです!って感じか」

と、「いつものことか」と言うように先輩は私の心の叫びを受け止めた。

「え、あ、はい」

「やっぱりね。相談にのってあげるわ」

と言って先輩はウィンクをした。

本当に頼もしい先輩だ。

「ありがとうございます!」

美月先輩には私のことなんて何でもお見通しみたいだ。

「でも、あんまりのんびりしてると帰っちゃうからね~」

と美月先輩は私の肩を叩いた。

「あ、待ってください!」

私は急いで片付けをして先輩のもとへ走った。