優喜side


藍羅「それじゃあ、決まりね。


本当は入院させたいんだけど、


精神面のことを考えるとここの方がいいのかもしれないわね。


でも、これ以上に症状がひどくなるようだったら入院させるから。」






彼女はそう言われるのも当たり前だというくらいの、顔色だった。







藍羅「何かあったら、言いなさい。必ず来てあげるから。」







姉貴の普段からは見受けられない、真の強さが垣間見えた。






「あぁ。すまねぇな。姉貴。」








何故かこのときは素直になれた。







「いいのよ。


とりあえず薬は3種類を錠剤で出しておくから、


食後にいずれも1つずつ。


説明は、紙に書いておいたから。」






医者としての姉貴は一流で、教授への道もそんなに遠くはないそうだ。






医者の世界にも大御所のようなものがいるそうで、





その大御所達からも一目おかれる存在なのだとか。