ケータイ小説 野いちご

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天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。

嫉妬と独占欲と甘さ。




あれから数日が過ぎた。

結局、あのあと愁桃からの問いかけに何一つ答えることなく帰ってしまった。

優しい愁桃はそんなわたしを責めようとしたりはしなかった。

むしろ、「お前のこと絶対振り向かせるから」なんて、さらなる告白まで受けてしまった。


そして天ヶ瀬くんはというと。


「うわー、それは気まずいわね」

「気まずいってもんじゃないよ……」


未だにあの日以来、全く話すことがなく、時間が過ぎてしまっている。

今はとりあえず、今まで起きたことを花音に話し終えたところ。



「天ヶ瀬くんのタラシは今に始まったことじゃないけどさー。仮にも、ももと付き合ってるわけじゃん?それなのに他の女と一緒にいるなんてサイテーとしか言いようがないね」


「もう飽きられちゃったのかな……」


いつ、別れを告げられるのか。
考えるのはそんなことばかりだ。


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