中学、高校時代には結構モテた玲也だが、付き合った人数は2人。

最初の子に告白されて付き合った時、その子は玲也に何度も好きだと言ってくれたし、玲也自身も彼女に好意的な感情を持っていた。

それが恋なんだろうと思った。



しかし、そのうちに、彼女が自分に向ける感情と自分が彼女に向ける感情の差に違和感を覚えるようになってきた。


やがて彼女の方もその違和感に気づき出したらしい。


『玲也は私のこと好きじゃないんだよね』


そう別れを告げた当時の彼女は、目に涙を浮かべていた。


自分が傷つけた。

それはすぐに分かった。


2番目の彼女もほぼ同じようにして別れた。


玲也は2番目の彼女と別れた後は、告白されても、すべて断るようになった。


自分に恋愛感情がないのに付き合ったって、その子を傷つけることになるだけだと分かったから。