さて、話は彼が転校して来てからだ。

「おっはー」

「おはよ」

この日は教室に私と木村くんしかまだいなかった。いつものように挨拶を交わして、席に着く。準備も終わっていないと言うのに、話始める。

「自主学習した?」

「してねぇ」

「同じく」

そんな時だった。

君にあったのは。


ガラッ


「........................」

「........................」

君はチラリと私達を見て昨日までは無かった机に荷物を置いた。

「は?」

「転校生?かな?」

「まじ」

「多分」

私達の学校は転校転入する子が多く、それほど驚くことではないのだが

「イケメンだな」

「そうかもね」

そのあと、ぞろぞろとクラスの奴らが入って来て、話は終わった。