みんなが喫茶店に集まってきたのはそれから30分ほど経過してからだった。
杏のお父さんから何も聞いていないのか、みんないつもと変わらない様子だ。
「みんな、何も知らないみたいだね」
あたしは小さな声で夏男へそう言った。
「あぁ」
夏男は頷く。
思えば、昨日の時点で杏の行方不明をしっていればあたしや夏男に連絡をしてきただろう。
「今日は杏はいないの?」
いつも夏男の隣にいる杏がいない事に気が付いた由花がそう聞いて来た。
「え? 後から来るとかじゃないの?」
さやが小首を傾げて聞く。
すると由花はすぐに「それはないよ。だって夏男と杏はペアで行動してるもん」と、答えた。
さすが由花だ。
「その、杏の事でみんなに協力してほしい事があるんだ」
夏男がそう言うと、裕斗と克矢も会話をやめて夏男に注目した。
「昨日から杏は家に戻っていないんだ」
「はぁ? どういう事だよ?」
克矢が眉を寄せて聞き返す。
「スマホの電源は入っているけれど電話にも出ない。どこにいるのかわからないんだ」
杏のお父さんから何も聞いていないのか、みんないつもと変わらない様子だ。
「みんな、何も知らないみたいだね」
あたしは小さな声で夏男へそう言った。
「あぁ」
夏男は頷く。
思えば、昨日の時点で杏の行方不明をしっていればあたしや夏男に連絡をしてきただろう。
「今日は杏はいないの?」
いつも夏男の隣にいる杏がいない事に気が付いた由花がそう聞いて来た。
「え? 後から来るとかじゃないの?」
さやが小首を傾げて聞く。
すると由花はすぐに「それはないよ。だって夏男と杏はペアで行動してるもん」と、答えた。
さすが由花だ。
「その、杏の事でみんなに協力してほしい事があるんだ」
夏男がそう言うと、裕斗と克矢も会話をやめて夏男に注目した。
「昨日から杏は家に戻っていないんだ」
「はぁ? どういう事だよ?」
克矢が眉を寄せて聞き返す。
「スマホの電源は入っているけれど電話にも出ない。どこにいるのかわからないんだ」