杏の家に電話を入れるとすぐに杏のお母さんが電話に出た。
しかし、杏は家にはおらず昼頃どこかへ出かけてまだ帰ってきていないという事だった。
「あの、杏と連絡が取れないんです」
家の人を不安にさせてしまうかもしれないと思ったが、緊急事態かもしれないのであたしはそう伝えた。
『え? どういう事?』
杏のお母さんが混乱している声が聞こえて来る。
「電話に出てくれないんです。どこにいるのかわからないですよね?」
『さぁ……出かけるなんていつもの事だし、スマホを持っているから行先までは聞かなかったから……』
「わかりました。もう一度杏に連絡してみます」
あたしはそう言い、電話を切った。
そしてまたすぐに杏に電話をするが、さっきと同じようにコール音が聞こえて来るだけで出る気配はなかった。
あたしは電話を切り、杏にメールを入れた。
《今どこにいるの?》
そんな短いメールを送り、あたしはスマホを片手に家を出たのだった。
しかし、杏は家にはおらず昼頃どこかへ出かけてまだ帰ってきていないという事だった。
「あの、杏と連絡が取れないんです」
家の人を不安にさせてしまうかもしれないと思ったが、緊急事態かもしれないのであたしはそう伝えた。
『え? どういう事?』
杏のお母さんが混乱している声が聞こえて来る。
「電話に出てくれないんです。どこにいるのかわからないですよね?」
『さぁ……出かけるなんていつもの事だし、スマホを持っているから行先までは聞かなかったから……』
「わかりました。もう一度杏に連絡してみます」
あたしはそう言い、電話を切った。
そしてまたすぐに杏に電話をするが、さっきと同じようにコール音が聞こえて来るだけで出る気配はなかった。
あたしは電話を切り、杏にメールを入れた。
《今どこにいるの?》
そんな短いメールを送り、あたしはスマホを片手に家を出たのだった。