あたしと四葉がお弁当を食べ終わった頃、楠葉が教室へ戻って来た。


「おーい」


楠葉に気が付いた四葉が手招きをしている。


「今日はベランダでお弁当だったの?」


「うん」


あたしはマジマジと楠葉を見つめた。


本当に何も食べてないんだろうか?


「楠葉は?」


あたしがそう聞くと、楠葉が空になった栄養ドリンクの容器を見せて来た。


「今日はこれだけ」


「たったそれだけ!?」