「お嬢様、準備ができました」


ユキエさんがそう声をかけてきたので、あたしは立ち上がって地下室へと向かった。


空気が循環していないため、ムッと籠った匂いがする。


「大型の換気扇をつけなきゃね」


「そうですね」


ユキエさんが楽し気に笑う。


地下室まで下りて来ると、2つの檻がある。


男用の檻と、女用の檻だ。


各檻に50人以上入れられている。


あたしはすでにロープで吊るされている男を見た。