花音はあたしにこの日記をいいことに使えと言う。


いいことに使うなら、この日記だって復讐日記だなんて呼ばれていないはずだ。


これは復讐をするための日記に違いない。


それを、どうして花音は理解してくれないんだろうか。


自室へ戻ってきたあたしは大きなため息と同時に、ベッドに横になった。


全部順調に進んでいる。


心配することなんてなにもない。


あたしは自分にそう言い聞かせて、目を閉じたのだった。