ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

フェイス

ざわつく心

それは見慣れた風景だった。


休憩時間の教室内。


雑誌を広げていたあたしはふと視線を親友へと向けた。


沼本梓(ヌマモト アズサ)の周りには今日も沢山のクラスメートたちが集まっている。


梓は1人椅子に座ったまま、クラスメートたちとの談笑を楽しんでいた。


「梓ってほんと人気だよねぇ」


前の席の佐武彩羽(サタケ イロハ)がそう言ってきて、あたしは視線を彩羽へと移動した。


「可愛いからね」


あたしは何でもないようにそう返事をした。


梓は2年A組の中でも1番可愛いと言われている。


親友のあたし、天宮葉月(アマミヤ ハヅキ)から見てもその通りだった。


その事を嬉しいと感じていたし、そんな梓と一緒に居られる事も嬉しいと感じられていた。

< 1/ 271 >