第3章  試 友人とタンス






「ナオちゃん、来たよ。」


「どうぞ。」


日曜日、ナオちゃんが入院している病室の扉を開ける。



「・・・・食欲無くなっちゃった?」


「うん。ちょっとバテ気味だったかな。」


ベッドから起き上がっているナオちゃんの顔色は先週に比べて悪かった。




「さすがカンちゃんだね。」


「20年以上も一緒にいればすぐ分かるよ。
はい、この前言ってた結婚情報誌。」