第7章  脅 崩れ始める治安







“ブー ブー ブー”


ナオちゃんから電話がかかってきたのは、

クラス会からしばらく経った、
ある日の夜だった。



・・・まさか本当に
トイレ行けなくなったのかな?


一瞬そんなことが頭をよぎりながら電話に出る。




「もしもし。
・・・・・・・・うん大丈夫だよ。

・・・・・うん。・・・

・・・・え!?ホント!?・・・
・・いつ!?・・・・

分かった!
大丈夫だよ絶対空けるから!

・・・・・うん、また決めて連絡してね。

・・・・うん。はーい。おやすみ。」




電話を切るとすぐに仕事で使っている手帳をカバンから取りだして予定を確認する。



・・・・・よし。
明日、課長に直談判しよう。