俺には本当に大事な友達がいた。

彼はデブでブスだからと言ってクラス中からいじめられていた。


でも俺はそんなの見過ごせなくて彼を助けた。


その反動で酷いいじめにあった。




でも彼は俺を恩人だと言い、いつも一緒にいてくれた。





「郁人くん。ごめんよ……僕のせいで」



「気にすんなって」





珍しくクラスメイトに暴力を振られた俺はとにかく彼に謝られた。






「大丈夫だから」




とは言ったものの精神的にも肉体的にもきついものがあった。





「顔はいいのにいじめられるし、残念」



好きだった子からは軽蔑された。




「お前と関わると俺も…!」



いじめられる前の友達も離れていった。




でも彼がいればいいって思っていた。


いや、彼がそばにいてくれるからこそ、生きて行けると思っていた。